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Posted by あしたさぬき.JP at

バカになることの合理性

2009年12月01日

たみ家が情報を得る限りにおいて

香川のうどん店で儲かってるといわれるようなところは、いい意味で、どっかにバカになりきったようなところがある。

合理的なんだが、合理性の中に、どっかでバカになったところがある。

たとえば、何ヶ月もお客さんが来ないような時間帯に、開業以来お客がゼロのときに従業員が6名もいるような状態を続けてみて、お客がつくまで何百万円単位の人件費のマイナスを垂れ流してでも、早朝からの年中無休体制を維持するとか

でも、いつの間にか、それが認知されて近隣で唯一無休で早朝から昼間までお客が入る店として、最強店になってたりする。

もともと全体の粗利も小さいのに惣菜で84円で仕入れたものをずっと80円で売ってみたり、手打ちの工程の中でも最も手間がかかってしかも機械でやってもほとんど変わりがないようなところを毎日早朝2時や3時に起きて手作業にこだわってみたり、茹でて10分以上の麺は捨てていて、10分以内の麺があってもお客さんの要望があれば新しく茹でて10分以内の麺を捨ててみたり、短期的な合理性から考えると説明がつかないことをやっている。

日本人は横並び意識が強いから、ちょっと変わったことをやったぐらいで、大きなことをやったような気になりがち

でも、それはやった側からの目で、たくさんのお店を見比べているお客さんの側から見ると、気がつかないようなレベルのこと。
実際に、死にそうで、ぶっ倒れるぐらいの努力をしたとしても、わかってはもらえない。

だって、1人や2人でやってぶっ倒れるようなことでも、他店で5人で涼しい顔して同じことができるお店はたくさんあって、だいたいお客さんは自分が行ってるお店の中でトップクラスに優れたお店を基準にして他店を比べるし、もちろんお客さんはその人の目や好みで一番いいと思う店に行きつけることが多いから当然そうなるわけです。
だから、個々人の一番を越えないと変わったことしても認知されないことがままあるんです。

バカになってつんのめるぐらいで、まるで合理性を飛ばすぐらいで、はじめてお客さんにわかりやすくPRできるポイントになる。

バカになって損するようなポイントをつくってないと、店のカラーは出ない。

そうして、バカになったところがお客さんを増やして、原価や人件費のロスを短期的に出しても、家賃などの効率を高めていく、そしてお客さんが増えることで、固定比率が下がり、在庫の回転も良くなり、原価ロスの率も下がって、好循環を形成していく。

全体的に合理的なんだろうけど、儲かった店ってのは、どっかで常識を超えてバカになってお客さんを増やしてるポイントが見られる。
はなまるさんだって、東京渋谷の地代で、かけうどん105円で出したわけだし、それなりに儲かってた会社をうっちゃって新しくうどんにほとんどの経営資源をシフトしたり、ちょっとのテーブルの汚れが気になってかんしゃくを起こしてでも拭きまくって店をどこのうどん店よりも早く完全禁煙にしてみたり。

儲かってる店のオーナーは、合理的思考の持ち主だし、中にはちょっとしゃべって神経質そうだったりする人もいたとしても、やってることがちまちましてる感じの人は少ない。
やってることにちまちま感が表れたら人が来ない。
どっかで、バカになって飛躍したり一見突飛な行動ができてるところが見える。

横並びにしばられてない。
バカになってときには笑われるようなことができて、それが、お客さんの希望やメリットと一致する。
穏健で常識的な感じの人も何らかバカやってる。

また、香川のうどん店はそれほどのことでない差でも、マスメディアや口コミなどで広がりやすい。
そういう意味では、バカになるメリットは香川では比較的大きいところもある。

でも、バカになるってなかなか簡単でない。
いや、簡単でも、できないというかやらなくなる人が多い。

次は、バカになれない心情や、バカになれる人の物の見方なんかを書いてみたいが、実はまだあんまりわかってないところがある。
だって、儲かってるお店の店主の行動の動機なんか、行動は見えても、内心は聞かないとわかるのが難しいし、そんなに知り合いもいなければ、聴けるわけもないし。

合理的な人は、バカになって、短期の数字の損得を飛ばした行動をとるけど、結果として数字になって返って来させる。
バカになって、人間の心理まで突き詰めて、それをうまく使って、数字にしないと合理的とはいえない。
ちまちまと短期の数字合わせをして、それでお客が少なくて、家賃や人件費が遊び続けてたら、それこそ不合理となる。
  

Posted by たみ家 at 08:36Comments(0)