割箸の重さは?爪楊枝は地球に優しい

2008年02月19日

割箸のことは好きな話題ではないが、社会の問題としてケリをつけにいくつもりで考えることにしたので、いろいろ材料を追加せざるを得ない。

事実がある程度そろわないと、何につけ評価のしようがないので、いくつか断片的に事実を

割箸1膳の重さは 4.1g 業務用価格で 1膳あたり1円
ちなみにA4用紙の重さも 4.1g 一般価格で、1枚0.8円
水道料金が高松の下水道整備された地区で、うちで割り算したら、1Lで0.4円

某割箸リサイクル団体がいうに、割箸3膳で、A4コピー用紙が1枚再生できるらしい。

ちなみに、回収された割箸は、水や汚れを含むからか、1膳の重さが5.6g

爪楊枝は、セルフうどん店であるうちでは使わない人が圧倒的多数なので、1日20本使うかどうか?
この20本がだいたい4gなので、割箸1本分、つまりティッシュペーパー1枚分の木材消費

割箸を攻撃する人の中には、爪楊枝まで、もったいないとかいう人がいるが、爪楊枝攻撃にいたってはまるで意味がないと思う。
スーパーで300円ぐらいで、320枚入りのティッシュが5個入ってますが、1日にティッシュペーパー1枚分しか爪楊枝は使われないから、年5万人来るうちの店の営業日が年300日ぐらいなので、1年であのティッシュ1箱分しか木材消費してないわけです。
ところが、ティッシュの箱の方は、年に100箱は減ってて、買ってると思いますよ。
爪楊枝をもったいないという人は、ティッシュ使ったら、乾いた部分を切り取って再利用すべきではないか?

効用面から考えて、爪楊枝ほど地球に優しいものなんかないでしょ!

責任感を持って、正しく、世の中が良くなるように考えると、そういうことだと思う。

もともと、割箸のリサイクルが嫌いなわけではない。
ただ、それは環境を絶対に良くすることはない。
だから、責任感を持って、ほんとうに成果の上がる問題解決をこころざすとおかしいと言わざるを得なくなる。

多くの人が効率よりも環境だ。
とかいうけど

ここで、また原則論ですが。

お金を効率良く使うことは ほぼ、環境に優しいとイコールでないですか?
出費が増えることをしたら、トータルで、環境にマイナスになりませんか?

資源を効率良く使うことこそが環境に優しいわけです。
資源を効率良く使うということはお金を効率良く使うこととほぼ同義です。
だから、環境のためにといって、高いものを買ったりすると、まず、つくる側か流通かどっかで、莫大なエネルギーを使ったことになってないと、なんで出て行くお金が増えるのかわからんことないですか?

レジ袋をもらわないってのは、出費が減るからエコでしょう。
2キロ先に、車で買い物行くのを自転車にしたら、出費が減るからたぶんエコでしょう。

多くの人は、水とか、電気とか、紙とか、木とか、いろいろなものを均して、比較する標準を持たないし、CO2の排出量なんて見えない。
ただ、お金の出ってのは、かなり環境への負荷と相関関係があるんではないかと思うが。

まず、環境に配慮したときに、出費が増えたら、一回は自分を疑った方が良いと思う。

まず、箸のリサイクルは、上の数字からすると重量比で、33%しか歩留まり率がない。
豆腐のかすでおからつくるのでももっと割りが良さそうだし、石油製品の副産物ももっと率がいいのでは?
同じ一箇所の工場で、同一規格のくずを集めるのでも、歩留まりがあまりに悪ければ、管理会計的に問題があるのに、少数の分散した割箸を石油燃料を燃やしながら回収して、これまた、水を大量に消費して汚染する製紙に回すってのは、ちょっと問題解決の方法として、問題が多すぎないだろうか?
たみ家は結論付けました。
割箸のリサイクルはどう改良しても、問題解決につながることはない。
広がらないのも、いい策でないからだろう。

どうせ、紙はつくるんだといっても、製紙工場で普通につくるときは、原材料調達から輸送、製造、流通にいたるまで高度に制度設計されて、スケールメリットも働くが、割箸のリサイクルで紙をつくるのにそれがあるだろうか?

効率を良くすることは、環境に優しく、労働生産性が高く、資本の効率が良い状態にすることが、原則として正しいわけです。
効率よりも環境という言い方は、たぶん、ほとんどの場面で間違っているでしょう。


この記事へのコメント
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Posted by 08504う0fg at 2022年03月16日 12:02
 
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割箸の重さは?爪楊枝は地球に優しい
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