繁盛店は9人

2012年06月01日

最近、店をやめて、いろんなうどん屋に行きますが

繁盛店と呼ばれるとこは、たいがい店員が9人います。

こういうことは理屈から考えない。

事実を見たら、理由はあとからわかるけど
事実を尊重することが大事

この規模を持つことが、作業効率・人件費効率や食材効率がよく競争に強いのでしょう。
また、家族が4人ぐらい入ってるから、人も思いきり雇えるというのもあります。
繁盛店の人ほど賢いから、繁盛店が無駄な人を雇うことは普通ないです。
最低でも9人いるから、9人いるわけで、8人ではいけないわけがあるんです。
その日だけとか、机上論で見たら、8人でいけそうでも、8人ではダメな何かがある。

繁盛店の店主は、ここの読者より遥かにうどん屋の運営には賢く、超人的に頑健にして身体もよく動くから、9人いるってことは、9人要るんでしょう。

先日、竹清さんに行きましたが
9人
丸亀製麺さんも
9人
上原さんも
9人
バカ一代さんは朝の6時から
9人
綿谷さんも
9人
みやたけさんも
9人
でした。

普通の人が思い浮かびそうな質問や突っ込みには、すべて備えてるつもりですが、それを予め書くと際限なく長くなりそうなので、あまり詳しく書きませんが、うどん屋やろうという人は、9人店に入れる体制を念頭においてほしいです。
3人の店より9人の店の方が、値段を安くできます。
人件費効率も食材効率も、9人いる方がいいんです。
こういうところは、素人さんはピンときにくいと思います。

持ち場から歩かないし、行列が連続するほど光熱水費も食材の歩留まりもいいし、仕入値も安くできる。

先日、ちくせいさんで410円のものを、うちがどれぐらいで出せたかを計算したら、がんばって安くして、自分は一日も遊びに行かずすべて店のうどんや残り物食べる生活すると仮定しても550円より安くできないんですよね。
たとえば、ちくわなんか、一つの店で日に30本売れたら小さい店ならまあまあです。
卵なんか10個も出ません。
合わせて、週休1日なら、月で千以下ですが、ちくせいさんなら万になりますからね。

一日100人台規模の店なら、天ぷらもおでんも、人を雇っても、自分で揚げても、食材費の抑制よりも人件費がデカクなります。
日に400人ぐらいは来ないと、ちくせいさんに近づくコストパフォーマンスは出せないでしょうね。

やはり、全国から人が来るだけあって、ちくせいさんの今の店格は、神域というか、現代の奇跡に近いと思います。

最高度に合理化された吉野家の牛丼並+卵
より
ゴマだれつけめん+揚げたてのエビ、ちくわ、卵
のクオリティーの高いやつが安いわけですから

あれは、後から、おぜに借りて、家賃払って、子育てしないといけない世代は、550円以下でどうやっても出せないでしょう。
人や食材をどう入れ替えて、店主がいかに利益とらずに店の人気を優先して、カツカツでやろうが無理。

まあ、実際、ゴマだれつけめん250円、天ぷら3つ300円は、まあ普通にがんばった数字で、冷凍物じゃないと、天ぷら90円にするのも、ほんとたいへんなもんですよ。

ちくせいの周りには、もう野球の投手で言えば、ダルビッシュやマエケンや田中将大みたいなとこしかほぼ残ってないので、周りもそれに近いからと、新しく開業する人ができると思ったら、借金だけ残して短期で店を閉めることになるかもしれません。
自宅で、ベテラン家族がたくさんいて、無借金のうえ、すでに名声を築いてることの意味は大きいですよ。

わたしは、ちくせいさんでも、平日そんなに利益出てるとは思いませんでした。
ただ、現金は残るでしょう。
でも、家族4人がその時間、ローソンでバイトしたり、マルナカでレジ打ってたら、それぐらい残るという数字には勝ってもないでしょう。
ローソンでも、1時間3千円残りますからね。

頂点の名声があっても、ちくせいさんの価格では平日はそんなに儲からないでしょうね。
水木を休みにしてるのはわかります。

それにしても、県庁周りは、あんな怪物店が、価格の標準になって競争するって、ほんとに、筆舌に尽くしがたいたいへんさだと思います。

全国から、誰もが飲食店を比較してきてわざわざ遠くから来るんだから、どんなにすごい人がどんなに努力してもマネできないぐらいの理由はあるんだと思いますよ。

ちくせいさんも、平成5年頃には、5人もいたかなあと、うっすら記憶してますが

たぶん、こだわり麺やさんも9人以上いると思いますが、店格に応じて9人になるんですね。


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