制麺力 1

2009年09月15日

「製」麺力じゃないっすよ。

わ~い!やったね。「制麺力」って、ヤフーで一件もヒットしなかったよ。
造語して、一件もヒットないと、うれしい。
前人未到(踏)、プチアムンゼンの気分だぜ!
(アムンゼンは南極点に最初に到達した探検家です。)

空間については、おぜにさんも時間もかかるし、もう地球のどこが未踏かよくわからない。
まして、宇宙なんかロケットつくってよう行かんし。

だから
「概念の未踏峰を目指せ!」
これも、けっこう名コピーちゃうかと自画自賛。

いやあ、好きなことや真剣にやってることで、誰も考えたことなかったり言ったことない概念をこの世に出すのは意義深く快感だと思う。


さて、本題に

野球の投手の制球力になぞらえて

イメージどおりの麺をつくったり、途中でうまくいってないと思ったときに、修正したりなどする能力のことです。
気候などに合わせて水や塩の加減を変えたり、営業時間内でも、釜の湯の状況などを見て茹で時間を適切に変えるなどできる能力のことです。

たみ家は、ときどき、「ひや」系と「あつ」系が半々ぐらい出る季節に、両方に合うようにするのに悩むことがあります。

「ひや」があまり出ない季節の方が制球ならぬ、制麺がうまくいきやすいとたみ家は感じます。

「ひや」だとまあまあでも、「あつ」だともう一つだとか、ときには逆パターンの場合などときどきあります。

昔から、「ここはいつも、ざるはいいけど、かけが良くない。」とか逆パターンのうどん屋があるなあとは、まったくうどんに興味のなかった頃から思うことが多々ありました。

まあ、オーダーしてから茹でるタイプの店なら、ざるがかけより茹で時間を2分程度長くとるのが常識なので、そういうタイプでない、ピーク時にある程度玉を用意してお客さんの列に当たる店では、そこらの制球力がいると思う。
または、どちらでもまあまあいけるタイプの生地にしておくか。

その辺り、たみ家の近隣の老舗製麺所の「制」麺力はレベル高いなあと思わされるところがある。

当店が、必ずしも、出来が劣るとは思わないが、荒れ球というか荒れ玉が、老舗さんに比べて多い。
投手も同じで、荒れ球投手がまとまった投手に負けるとも限らないし、まとまった美人よりもキャラの立ったクセのある美人の方が芸能界でも人気が出やすいように、荒れ=マズイとは全然違う。
しかし、ほとんどの場合が荒れがマズサにつながらなくっても、良くないものができる率は上がる。

美味いマズイの話なら、家でつくったうどんって、けっこう店のうどんより美味しく感じるでしょ?
みなさん。
でも、家庭で店のうどんより美味くつくっても、必ず営業では荒れ荒れで話にならなくなるでしょう。
ある程度キャリアを積むまでは。

制麺力というのは、極めて大事で、その場その場のお客さんの評価より大きな視野で考えて、長期に営業して固定客をつけたり、広告で特徴を打ち出したり、営業スタイルや商品の幅を増やすときに、大きくものを言うのではないかと思う。
安心して、人を連れて行けるとかってのもあるでしょう。

たみ家、あんまりうどんのこと詳しく書きたくないんっす。

たみ家よりキャリアのある店主が何人も見てたりするとお恥ずかしいし、何書いても悪く解釈するお客さんまたは潜在的お客さんがいても困るから。

とはいえ、業界のことについても書くという当初の目的に従って

泣く泣く、折にふれて、制麺力のことも書くことにした。

ああ、恥ずかしい。

タイトルは「制麺力 1」だから続きはあるんだけど、2以降については、タイトルから制麺がテーマかどうかわからないものにしようっと。



 
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