四つの目的

2008年09月22日

イオンの植樹祭って聞いたことありますよね。
累計800万本植えたそうです。

前にも書きましたが、庭師に植えさせるのに対して、近所の素人さんを動員して植えさせると4割ぐらいで費用が抑えられるらしい。
造園業者にモノだけ持って来させればいい。

そのうえ、環境に貢献してる会社と社会にPRしつつ、近隣にわれらのショッピングセンターという意識を持たせて反感を減らし、植樹祭参加者の個人情報をとってダイレクトメール送ったり、植樹何周年とかいろんなイベントを打てる。


イオンは、積んだ荷物を下ろしたトレーラーで、復路で取引業者にモノを取りに行ったりしているらしい。
ダイエーさんなんかも昔から、大阪から福岡に向かって積んだ荷物を下ろした後のトラックに何を積むかに腐心したと小学生のときに、おやっさんから聞きました。

復路を活かしつつ、取引先に取りに行くことで仕入れの値下げを要求し、それを背景に価格を下げてお客を増やし、確実に復路に荷物が積めることを見越して、10tトラックをさらに大型のトレーラーに切り替えて効率を上げて、環境負荷を下げつつ、経費を安くしながら、環境にも貢献しているとアピール。


環境の話をするときに
手段と目的を絶対に1対1にしないんです。

だいたい4つは目的がある。
しかも、入りを増やす方の本業の売上アップにつなげつつ、出を減らす方の経費の削減もして、堅く実を取りながら、近隣にも広く社会にもPRする。

たみ家が、環境対策や経済学について、延々やるのは。

・・・・・ああ、生大がまわってきたし。

今から一仕事や。

何にしても、イオンさんぐらいの芸はないと、やっていけんのです。
慈善事業する気なんかさらさらないけど、PRちゃんとできてる。

1対1で目に見える印象で騙すならまだしも、騙される側に立ったらいかんし、見抜いて斬るべきものは斬らないと、絶対に沈むと思う。

とはいえ、イオンは8月21日で、純粋持株会社になりました。

不採算事業は切っていこうという意思の表れかと。

ダイエーやマイカルを吸収したり、拡大路線が市場に好評価されたときに時価総額2兆円超だったのが、今は、1兆円強まで下がっているらしい。

都市計画法その他の法規制、人口動態、ライフスタイルの変化、ガソリンの高騰など、不透明なことを言い出せばきりがない。

決して、うまく行ってるとは思ってないはずなので、今後、これでもかというほどいろんな手を打ってくるんだろうなあ。
今朝の新聞では、イオンの電子マネーを吉野家さんでも使えるように提携するとか書いてたなあ。



 
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