恒常性1 原油高は大したことない?
2008年07月01日
今日も、銀行の待ち時間、2、3分ほど急ぎつつ、日経ビジネス(6/9)を読んだ。
「原油高のインパクトは小さい」みたいな見出し記事が
野村證券金融研究所の木内登英って人が書いた記事だったと思う。
たみ家は、「えっ!?」と思った。
原油が高くなった分など、日本から資源産出国に2008年1~3月期で、GDP比2%弱、9.2兆円弱が出て行くが、産出国の需要が活発なので、それに近い7.5兆ぐらい日本が産出国に輸出して戻ってくるので、日本経済は構造的に原油高に強くなっている。
第1次石油ショックで、4半期にGDP比4%強、第2次で、6%強の流出があったらしいが、当時は輸出はアメリカとかヨーロッパ向けが多かったのかな?
そして、その輸出に支えられて、国内でも価格転嫁も進み、しだいに人件費もアップし、個人にもおぜにさんがいくようになる。
景気はそう悪くならないと。
むしろ、原油高が、デフレを脱却させて、日本経済を健全化させるかもしれない。
みたいなことが書いてあったように思う。
おぜにさんを右から左に動かす人やおぜにさんの動きを膨らませればいいという人は呑気だなあと思う。
かねてから、どうかと思う「団長日記」でいう「税金は経済の足を引っ張る」という「原理原則」も。
極論すれば、右手をちぎられたら、もっと大きな他人の左足をとってきたらいいとか、糖尿病になっても筋肉をつけて身体を大きくすればいいと言ってるようなものだ。
国とか社会は、経済活動の量で表す意味も大きいが、人間の身体のようなもので、恒常性が大事なのでは?
末期的な内臓疾患になって、ボディビルで優勝しようが、IQ世界一になろうがだめなんですわ。
証券や金融のアナリストは、右手を取られて左足を取ってきても、取られた右手から来る痛みや(社会)不安がなくならないとか、輸出産業が活発化して雇用が拡大しても、長い間勤め慣れた職を失ったり、店を失った後に、以前と同じだけの価値の働きができるわけでない(結局、不安定労働者にしかなれない。)ので、不安はなくならないとか
どんなに身体を鍛えて大きくなっても、針の先のような痛みがあり続けては、人は集中できないし、不安が影を落とし続けていては、明るく前向きな気持ちにはなれないとか思わないんだろうか?
格差って、小泉政権時に景気が良くなったといわれたときに進行したのでは?
今の問題は、景気が良くなったら解決するような問題なのか?
大きく振れながら、規模を拡大しても、貧困は減るとは限らない。
好景気が貧困層や地方の問題を良くするかどうかは、規模の問題ではなく、再配分の問題であり、恒常性の問題であり、脳や筋肉のパフォーマンスの話にプラスして、個々の細胞がどれだけ元気で、それぞれに治癒力があるかの話ではないのだろうか?
気の毒な言い方だけど、いろいろあってどうやっても好景気の果実を自力では取れない人はたくさんいるでしょう。
それは、税金で取って配分せんことにはどうにもならんやろ。
そして、当面そういう人は劇的にまでは減りはしないだろう。
木内さんの話は、おぜにさんを大きく動かす人本位の見方で、社会の問題を解決する視点ではないような気がした。
団長の「原理原則」も、「原理原則を2、3本からませたら、どうなるんか?」って聞いてみたくなるところまでしか書いてないような気がする。
1って、書いたけど、2で書こうと思ったことをいくらか書いてしまったので、どうしようか。
恒常性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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恒常性(こうじょうせい)、ホメオスタシス(ホメオステイシスとも)とは、生物のもつ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。
19世紀のクロード・ベルナールは生体の組織液を内部環境とし、 20世紀初頭にアメリカ合衆国の生理学者ウォルター・B・キャノン(Walter B. Cannon)が「ホメオスタシス」 (同一の(homeo)状態(stasis)を意味するギリシア語から造語)と命名したものである。
恒常性の保たれる範囲は、体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ、病原微生物の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。恒常性が保たれるためには、これらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち、生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。この作用を主に司っているのが主として間脳視床下部であり、そこからの指示を伝える伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。それに免疫系がやや独自に活動する。
よく例に出されることの多いのが、体温調節である。鳥類や哺乳動物は酵素が働く至適温度である37℃付近で最も活動し易いため、この温度に体温を保とうとする。これより体温が高い場合は発汗、皮膚血管の拡張で体温を下げようとし、体温が低い場合はふるえ(戦慄)や非ふるえ熱産生(代謝の亢進による発熱)によって体温を上げようとする。
感染症の際に体温が上がるのは、炎症物質によって調節の目標温度が高まるからである。これは、病原体が熱に弱いという性質を利用した抵抗活動である(進化医学を参照)。解熱鎮痛薬はこの目標温度を下げることで解熱させる。これらの他、血圧反射機能も恒常性の概念の説明に汎用されている。
「原油高のインパクトは小さい」みたいな見出し記事が
野村證券金融研究所の木内登英って人が書いた記事だったと思う。
たみ家は、「えっ!?」と思った。
原油が高くなった分など、日本から資源産出国に2008年1~3月期で、GDP比2%弱、9.2兆円弱が出て行くが、産出国の需要が活発なので、それに近い7.5兆ぐらい日本が産出国に輸出して戻ってくるので、日本経済は構造的に原油高に強くなっている。
第1次石油ショックで、4半期にGDP比4%強、第2次で、6%強の流出があったらしいが、当時は輸出はアメリカとかヨーロッパ向けが多かったのかな?
そして、その輸出に支えられて、国内でも価格転嫁も進み、しだいに人件費もアップし、個人にもおぜにさんがいくようになる。
景気はそう悪くならないと。
むしろ、原油高が、デフレを脱却させて、日本経済を健全化させるかもしれない。
みたいなことが書いてあったように思う。
おぜにさんを右から左に動かす人やおぜにさんの動きを膨らませればいいという人は呑気だなあと思う。
かねてから、どうかと思う「団長日記」でいう「税金は経済の足を引っ張る」という「原理原則」も。
極論すれば、右手をちぎられたら、もっと大きな他人の左足をとってきたらいいとか、糖尿病になっても筋肉をつけて身体を大きくすればいいと言ってるようなものだ。
国とか社会は、経済活動の量で表す意味も大きいが、人間の身体のようなもので、恒常性が大事なのでは?
末期的な内臓疾患になって、ボディビルで優勝しようが、IQ世界一になろうがだめなんですわ。
証券や金融のアナリストは、右手を取られて左足を取ってきても、取られた右手から来る痛みや(社会)不安がなくならないとか、輸出産業が活発化して雇用が拡大しても、長い間勤め慣れた職を失ったり、店を失った後に、以前と同じだけの価値の働きができるわけでない(結局、不安定労働者にしかなれない。)ので、不安はなくならないとか
どんなに身体を鍛えて大きくなっても、針の先のような痛みがあり続けては、人は集中できないし、不安が影を落とし続けていては、明るく前向きな気持ちにはなれないとか思わないんだろうか?
格差って、小泉政権時に景気が良くなったといわれたときに進行したのでは?
今の問題は、景気が良くなったら解決するような問題なのか?
大きく振れながら、規模を拡大しても、貧困は減るとは限らない。
好景気が貧困層や地方の問題を良くするかどうかは、規模の問題ではなく、再配分の問題であり、恒常性の問題であり、脳や筋肉のパフォーマンスの話にプラスして、個々の細胞がどれだけ元気で、それぞれに治癒力があるかの話ではないのだろうか?
気の毒な言い方だけど、いろいろあってどうやっても好景気の果実を自力では取れない人はたくさんいるでしょう。
それは、税金で取って配分せんことにはどうにもならんやろ。
そして、当面そういう人は劇的にまでは減りはしないだろう。
木内さんの話は、おぜにさんを大きく動かす人本位の見方で、社会の問題を解決する視点ではないような気がした。
団長の「原理原則」も、「原理原則を2、3本からませたら、どうなるんか?」って聞いてみたくなるところまでしか書いてないような気がする。
1って、書いたけど、2で書こうと思ったことをいくらか書いてしまったので、どうしようか。
恒常性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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恒常性(こうじょうせい)、ホメオスタシス(ホメオステイシスとも)とは、生物のもつ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。
19世紀のクロード・ベルナールは生体の組織液を内部環境とし、 20世紀初頭にアメリカ合衆国の生理学者ウォルター・B・キャノン(Walter B. Cannon)が「ホメオスタシス」 (同一の(homeo)状態(stasis)を意味するギリシア語から造語)と命名したものである。
恒常性の保たれる範囲は、体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ、病原微生物の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。恒常性が保たれるためには、これらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち、生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。この作用を主に司っているのが主として間脳視床下部であり、そこからの指示を伝える伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。それに免疫系がやや独自に活動する。
よく例に出されることの多いのが、体温調節である。鳥類や哺乳動物は酵素が働く至適温度である37℃付近で最も活動し易いため、この温度に体温を保とうとする。これより体温が高い場合は発汗、皮膚血管の拡張で体温を下げようとし、体温が低い場合はふるえ(戦慄)や非ふるえ熱産生(代謝の亢進による発熱)によって体温を上げようとする。
感染症の際に体温が上がるのは、炎症物質によって調節の目標温度が高まるからである。これは、病原体が熱に弱いという性質を利用した抵抗活動である(進化医学を参照)。解熱鎮痛薬はこの目標温度を下げることで解熱させる。これらの他、血圧反射機能も恒常性の概念の説明に汎用されている。
Posted by たみ家 at 19:45│Comments(0)