できればよく読んで

2008年06月14日

先般、これはちょっとコメントしておかんと。
と思いました「麺通団」さんの団長日記です。
あえて全文引っ張ってまでというのは、この方も県内で約20万部出る四国新聞に意見を書かれたり、38万部出ていた県の広報に大きなスペースをとって書かれる方なので、公人扱いさせていただきました。


できたら直接テレビ討論でもさせてもらいたいぐらいです。
たみ家、先日うっかりテレビにうつってしまいましたが、ほんとはうつるの好きでない。
しかあし、自分や自分の関係者の考えを正面から否定するようにもとれる話には、挑戦しておかんと。

いっぺんよく読んでやってください。
今から、作業して朝の間にもう一回時間がとれるか、店が終わってからたみ家の考えを。

たとえば、持ち場が生産の現場だったとしても、現場で生産を高めてもそれは供給の問題、現在の景気の問題の多くは需要の問題であり、需要に関わる部分にいかないと持ち場でがんばってもだめだろう。
とか
もし、たとえば、定年退職後の高齢者が全員、生産現場で通年働いてたら、物は売れんのに、人件費だけが通年高騰する。
これを企業は支えられない。
経済活動の現場に持ち場なんて必ずしも、持たないし持てないのだ。
とか
ほかにもいろいろ、基本的なところで、以下の文章は、よくわからないとこが多すぎる。

また、後ほど。




2008年6月8日(日)

 月曜日以来、「ファンタどころか甘い飲み物は完全にシャットアウトするぞ月間」が進行中である。今日で1週間、飲み物は水、お茶、牛乳、ブラックコーヒー以外何も口にしていない。大学の研究室では机の上のポットの「湯」を飲んでいるぞ(笑)。福田社長は家で毎日「煮え湯を飲んでいる」らしいが、私は白湯(さゆ)だ。しかも間食もシャットアウトで、三度の食事以外一切食べ物を口にしていないという徹底ぶり。私はやればできる男だ。「なら普段からやっとけ」と自分で先に突っ込んでおきます。すんません。

 さて、最近疑問に思っていることの(その6)です。

 地方では地域の経済的衰退などで厳しい財政が続いていますが、これに対して私が知る限りの自治体では「住民参加の地方自治を進めよう」みたいな取り組みを掲げている県や市町がたくさんあります。でも、それってダメなんじゃないでしょうか? という疑問。

 細かい枝葉の戦略部分は省略して、非常事態に下すべき指令として私の持っているイメージというか原理原則は、「各自、持ち場を離れるな!」である。『沈黙の艦隊』で原潜やまとが非常事態になると、海江田艦長は「全員持ち場を守れ!」と指示を出す。あのイメージです。すると、行政の非常事態に「住民みんなが政治に参加しよう」というのは、原潜の非常事態に「全員司令室に集合!」とか「全員で作戦を考えよう!」と言っているのと同じ構図ではないかと。それは潜水艦、沈没するぞ(笑)。

 地域を経済的に豊かにするのは、民間企業である。民間企業の収益が地域の住民の収入を生み、雇用を生み、それが消費を生み、また地域の企業の収益を生み、経済活性のサイクルを生み出す。民間企業の収益が設備投資を生み、他企業の収益を生み、経済活性のサイクルを生み出す。税収が地域経済の活性化を生み出すのではない。ドバイの奇跡的な経済発展の原動力は、経済特区の法人税0%という施策である。アイルランドの奇跡的な経済復興の原動力も、安い法人税という政策が生み出した。中国の経済特区の奇跡的な発展も、古くは香港が世界の金融拠点に化けたのも、格安の法人税が大きな原動力になった。これらはいずれも「お金を行政(税収)ではなく、民間に預けたから経済発展が起こった」という典型的な例である。税収は地域を経済的に豊かにするものではなく、むしろ「税収は経済発展を阻害する」というのが原理原則だろうと思う。だって、本来次の経済活動に回るはずのお金を取り上げるんだもの。

 やっぱりどう考えても、地域経済の非常時の指令は「全員持ち場につけ!」であろう。地域の経済発展を生み出すのは90%以上「民間の力」である(以前私が“民間が95%、行政は5%”と言ったのはこのこと)。従って地域の経済的非常時における民間の「持ち場」は、「経済活動に全力を挙げる」だと思うのである。それを「非常時だから民間は行政に参加しよう」と言っていては、地域は沈没するのではないか? というのが疑問(その6)である。行政というか、政治への民間の参加は、その「持ち場」から言えば極論すれば「投票行動」だけだと思う。この時、行政の持ち場は「税収を上げる」ではない。「地域の民間の経済活動が活性化するように動く」が、行政の持ち場である。

 以上、地域の「経済的立て直し」に限った話であると念を押しておく。テーマをすり替えて「福祉はどうするんだ」という話を持ち出してくる人が必ずいるからである。ついでに言うなら、老人福祉に限って言えば民間(住民)の多くは今、本来自分の持ち場であるはずのものを行政に丸投げしているという印象である。さらに言えば、まちづくり運動などは自分の持ち場を守らずに他人の持ち場のことをやっているという印象である。このあたり、詳しく書けば本になるのでここでは書かないが、本にするつもりもないことは言うまでもない(笑)。すんません



この記事へのコメント
たみ家さま。はじめてコメントさせていただきます。

この記事を新聞では気がつかすに、このブログではじめて全文、じっくりと読ませていただきました。

この筆者は、軽いノリのタッチでズバズバと言い切ってしまう。というスタイルで数十年やって来られた方ですが、近年、社会的なことについても言及されていますね。

郷土の分析の仕方とか、観光とかに関するコメントは、まあ「ああそうですか」で済みますが、このような社会と自治の在り方というシリアスな話題には、その『浅薄を装う』スタイルが、ほんとに浅薄そのものに見えますね。

おっしゃるとおり、この四国新聞のコラムは、このあしたさぬきであったり、ライブドアブログで個人で勝手に書けば??程度の内容であると、わたしは読みました。

私がいちばん情けなかったのは『・・行政というか、政治への民間の参加は・・』というくだり・・。
この方も分かっているはずなんですが・・・
「行政」としての地方自治のあり方を問題視しているのか、
「政治」という「立法」の話をしているのか、ここまで書いて来て、この段階でこんな発言があるのは・・・
どうも、「????」です。

★わたしの認識

『地域に住む住民の持ち場は、地域の生活であり、それは地方自治の原点でもある』

★四国新聞の執筆者が問題にしたいことを推察

つまり、「地方自治への住民参加」というものを、ただ単に経費を削減するために、今まで業者に発注していたことを「民間」という名の団体やNPOやサークルなどに肩代わり代行させるその姿勢に問題がある。

という主旨なら、少しは理解できますが、執筆者の文面からは、それがよく見えません。

★典型的な『蛇足』

最後の数行で、福祉やまちづくりに言及している・・
なんと浅薄なことか・・ですね。

コメント欄に異常に長い書き込みとなり、失礼しました。
たみ家さんがひっかかった点とは違った点かも知れませんが、わたしは、こういうところにひっかかりました。

※自分のブログも2ヶ月・・更新していないのですが・・・
Posted by webマーケッター at 2008年06月14日 10:04
webマーケッターさま
この引用文は、四国新聞のコラムでなくて、麺通団公式ページの「団長日記」なので、ネット上のものなのですが、以前の四国新聞の「論点香川」でも、これに近い文脈のものがありました。

次に「論点香川」で何を書かれるかわかりませんが、ネット上で書いたものをもう一段階練って、書くパターンが彼の場合は多いのではないかと思い、こういう論調のものが何十万人も読まれる四国新聞に載る前に、何とか、討論会でも開けんかと思いました。

★わたしの認識、★~推察には、ほぼ同意です。

たしかに分野によって、???となることがあるというのも同感です。
Posted by たみ家たみ家 at 2008年06月14日 20:58
webマーケッター 様
「住民参加の地方自治を進めよう」という主旨が
行政に対するものなのか政治(立法)に対してなのか
どっちなんでしょう?
もっともこの国は立法と行政との境目が
殆ど無いようですけどね。

>『地域に住む住民の持ち場は、地域の生活であり、そ
>れは地方自治の原点でもある』

これこそがこの執筆者の言いたいことだと
私は理解してるんですけどね。

他人様のコメントにコメントするのもマナー違反だと思うので
長らくは書きませんが人の文章を
「浅薄」と切ってしまうのは少々度が過ぎるのでは?
それこそ、たみ家の様にご自分のブログで
堂々と意見を述べるのが筋というものではないかと。
そのためにトラックバック機能というのもあるわけですし。

ちなみ私の住む大阪は行政主体の「まちづくり」とやらの失敗で
えらいことになってる有名な都市です。
Posted by PSY at 2008年06月15日 23:10
 
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