2010年02月21日

国って透過性のある膜みたいなもの。

国に限らず、会社や家庭など多くの組織とか共同体はそう。
自治体やサークルや「あしたさぬき」もある程度そうでしょう。

人は、膜に包まれているから生きていられる。

売上が大幅に下がっても、昔は、給料が簡単に連動して下がることはなかった。

会社が、外部の変動に対して膜になって従業員の生活をガードしていた。

福岡の優良大企業の利益は、税として、北海道の人の生活保護費に回る部分はあるだろうけど、もっと近くて交流もあるかもしれない韓国のもっとひどい貧困者には回りません。
国という膜は、西の方の北には遮断するけど、東の方の北には国後の手前までそこらの影響を遮断しません。

家や国が貧乏になっても、小学生には何とか学校に通えるようにする。
家庭や自治体などいろんな児童の環境を変化させまいとする膜の力がある。

膜は、諸ベクトルの影響を遮断するし、内部では反射させる。

しかし、おぜにさんや情報の変動が激しくなると、膜が膨張して、透過性の膜の穴が大きくなって、内部の恒常性をキープする力が弱くなることがある。
最近は、給料よく下がります。

外国人の入国もグローバリズムから、膜の透過性が上がったことの文脈から考えられる例が多いでしょう。

また、浸透圧の話からも、内外の環境差が大きくなれば、流入流出は激しくなるので、内部が、外部からの変化に取り残されれば不本意に強烈な変化が流入しやすくなるでしょう。
日航や行財政改革の話とかどうでしょうか。

中国がグーグル攻撃したり、ダライ・ラマとオバマさんの会談に神経を尖らすのは、多くの民族や宗教を抱えて、内部の恒常性をキープするのが難しい状態で、膜に穴が開いたり、透過性の強い企業サービスが氾濫することを恐れたと言えるのでは。

地球環境は、宇宙空間との大気などの状況の差により、紫外線やらたみ家のよく知らない宇宙空間の影響から守られてます。

この膜の外との環境差はなかなか強烈なので、人間がまだたくさん大気圏の外に住むには至ってません。

大気圏内という膜の透過性を破るのは、スプートニクやら、アポロやら、スペースシャトルやら、人間が飛ばす光やら、また、熱も多少は出てるんでしょうねえ。
人間活動のベクトルはいまだ、容易に大気圏を突破せず。

しかし、その人間活動のベクトルは、大きくなり、容易に地球環境という膜の中で乱反射するようになった。
これが環境問題か。

膜の外部からの遮断、透過性、内部での反射、分配などが、たみ家の前回の記事の冒頭でちょっと違う言葉で表現した「人と世界との関係性 ベクトルと座標のモデル」の重要な部分ですかねえ。

また、個人は同時に多数の膜に包まれて、膜は複層的・多重的に関連しながら存在する。

ここらを検証するに、数学やってないとなあと思う。

確かに、バタフライ・エフェクトは似てないことはない。

カオス力学系とか、勉強した方がいいね。

できたらしたいけど、まあ、してない状況でもそれなりに進もう。


個別の問題を科学的に検証しようとするモデルにもなり得ると思うけど、たみ家としては
世論を形成したり、学問に臨むときや、何かの原因を考えるときに、広く人々にそういう感覚を持ってもらいたいと思うことを、難題でありながら、それなりにわかりやすい言葉で表現する術をつくろうとするものです。

日常的に庶民が、普通に公民として社会の問題やマニフェストの意味などを考えるための思考の構造づくりです。



この記事へのコメント
■中国共産党幹部は引退を ダライ・ラマが批判―中国共産党は解体すべきだ!!

こんにちは。ダライ・ラマ睨下が19日、ワシントン市内で挨拶のなかで「中国共産党の幹部らは潔く引退すべきだ。民衆の支持も、堅固なイデオロギーもないからだ」と述べ、中国に民主主義国家への変革を促しました。私は、睨下のおっしゃることも、もっともですが中国共産党自体を解体すべきと思います。そうでなければ、民主化、政治経済の分離、法治国家化は進まないと思います。しかし、中国共産党の解体は、中華人民共和国が解体し新たな国づくりが行わなければ無理だと思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。
Posted by yutakarlson at 2010年02月21日 09:59
yutakarlsonさま
なるほど。
そういうことなのかもしれませんが

たみ家の上の言説は、変化を遮断するものの構造を明らかにしようとするもので、変化が誰にとって良いとか良くないとか誰が悪者かというのは、物理学や数学のモデルとしては、考えるところだとは、考えていません。
膜の構造や影響を物理学に擬制して明らかにすることで因果関係をとらえる手法としようとしています。
因果関係をとらえた上で、善悪を評価するのは、同時に行うべきものでなく、前後して行うべきものと考えます。
Posted by たみ家たみ家 at 2010年02月22日 03:34
 
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    コメント(2)