鎖国はしたが

2009年09月11日

徳川家康は、スペインに対抗して、アメリカ大陸を植民地化しようと考えていたという説が有力だそうな。

伊達政宗の部下の支倉常長をヨーロッパに派遣したのは、実は、アメリカ大陸に渡るための造船技術を盗みに行かせたと。

歴史的にほぼ同時期であるエリザベス女王の英軍と織田信長や家康の軍が戦ったら、陸戦なら、日本の方がすでに鉄砲をたくさん持っていたので、勝てたのではないかという説もけっこうあるらしい。

ところが、船がない。

英軍に勝てる実力があったのなら、秀吉が大陸に出兵したのも、後世の一般人が考えるほどは無謀でなかったのかもね。


何にしても、結局江戸幕府は、3代目将軍家光のときまでには鎖国した。

キリスト教の弾圧は正しかっただろう。

キリスト教の布教を認めてたら、日本はたぶん、植民地化されただろう。

キリスト教を利用した植民地化というグローバリゼイションに、どう対抗すべきかという課題に、幕府は鎖国を選び、国内経済、教育、技術を育成させることにつなげた。
1830年ごろの日本のGDPは、中国、インド、英、仏、あとドイツかスペインかロシアか忘れたけど、その中の一つの次で、世界で6位ぐらいだったはず。

グローバリゼイションという言葉自体は、1983年ぐらいに最初に世に出たらしいが、現象自体は、すくなくともコロンブスの航海ぐらいまでは遡ると言われている。


鎖国、開国・明治維新、富国強兵、植民地政策、敗戦を経て、西側陣営に立ち加工貿易立国として高度成長、バブル崩壊、冷戦終結、失われた10年、小泉構造改革、政権交代

大航海時代以降のグローバリゼイションに対して、どう舵を切るか、これが近現代の日本の歴史だったのでは?

内向きに生活支援をすることも大事かもしれませんが

主たるテーマは、そういうことではないだろう。

鳩山さんは何をどこまで見据えているんでしょうかね?

民主党の生活支援的な政策が、ある意味、再度の精神的鎖国化のように見えるのは、たみ家だけ?

しかし、家康や家光の時代と違って、すでに世界中との貿易や国際的企業活動から富を得ている日本が、鎖国なんてできるはずないだろう。



 
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