何のためのクイズか?

2009年09月08日

Q イランの輸出額、1864年に83.7%を占めていたものは何でしょう?

A 生糸

それにしても、単品の原材料が輸出の83.7%を占めるって怖いね。
イギリス、フランスへの輸出が主でしょうが、完全にヨーロッパの生産システムの環に組み込まれてるなあ。

Q 生糸の輸出は、3年後の1867年には10.1%まで落ちました。
何があったのでしょうか?

A 蚕の病気である微粒子病の流行

Q これ以降、イランの輸出品の最大のものとなるのは何でしょうか?

A ペルシャじゅうたん

日本にもペルシャじゅうたんの技術は伝わったが、材料を羊毛でなく木綿で織ったのが緞通っていうのかな。


イギリスなんかでも、産業革命による世知辛い経済至上主義や画一的な物づくりに対して、暖かみのある物を求めて、住環境の中から人間性を回復したいという欲求が広まったそうな。
そこにペルシャじゅうたんはぴったりだったと。

日本でいうところの大政奉還の頃から現代にいたるまで、じゅうたん織りでは、小さい手が細かい作業で好まれるし、低賃金で済むので、15歳以下の就学期の子どもが従事することも多い。
1日12時間にも及ぶ長時間労働で健康を損ねたり、学習の機会を奪われているという。

ILO条約、国連の子どもの権利に関する条約に違反する児童虐待として、じゅうたんの不買運動も起きているそうな。

先進国の人が人間性を回復するために、製造国の人々の人間性を踏みにじる結果になってるとこが切ないでしょ。

これは、現代にも通じるものがあるけど

人間性の回復を求めて、人間味のあるものをつくろうとすると、たいがいの人が生産性の低い奴隷のような労働者になるというのが、世界史の教訓でもあるなあ。
自分は奴隷にならずに、人間性のあるものをつくろうとすると、たいがい自分が奴隷をたくさん囲って働かす側に回ることになる。

さて、現代日本において、この辺をどう考えるべきか?
また、どうやってか同じ轍を踏まないように、その流れを克服できるんだろうか?

直感無理っぽいよなあ。

でも、諦めずに考えてみようか。

これはゆくゆくは国際政治でしか決着をつけることはできない。

日本は、世界に経済的な力を保つことでしか、発言力を確保できないだろう。

経済の力を維持しつつも、国内のみならず、国際政治で通用するリーダー、さらにはあまたの国際的な場面でリーダーシップをとれる人材を輩出しないといかんよなあ。



 
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