アンチ「経済効果」「総額主義」
2009年09月07日
たとえば、高速道路の無料化で経済効果、プラスが5兆円で、マイナスが3兆円で、差し引きプラス2兆円と見込まれたとする。
料金ゲートとフェリーやバス業界の雇用が1万人失われても、「経済効果」という理解の浅い数字の「総額」で語られる。
経済効果のプラスって、あんまり雇用を生まないんです。
しかも経済効果のプラス自体が、省力化=少人化の意味だったりするし
一時的に何らかの事情で、売上が増えても低賃金の期間労働者が増えても、正社員は増えにくいでしょう。
雇用が失われた部分は長期的に国内市場を細らせ、社会不安を撒き散らし、貧困層という学力の低い層を大きくし現代産業で十分な戦力になりにくい層を拡大させる。
「経済効果」って言葉は、あくまで参考にする程度で、政策や事業の決定の中心になるほど意味のある数字ではないだろう。
「総額主義」なら、誰か大富豪が日本で年に1兆円使って、一方で庶民の年収500万円が20万人分カットされて=ほぼ無収入化しても、「経済効果」はトントンにならないか?
経済効果なんて、プラスでも国は壊滅するんです。
よくたみ家が書く話で、共和制ローマがポエニ戦争で勝って、地中海に覇権を確立し、穀倉地帯シチリアを支配したら、小麦が安くたくさん手に入るようになった。
すると、ローマの軍役を担った自作農階級の農業が崩壊し、都市に流入し、社会不安をもたらし、軍が弱体化し、周辺蛮族の侵入を抑えられなくなり、大土地所有層の土地解体に挑戦したグラックス兄弟が殺害されてからカエサルの政権掌握、オクタビアヌスのエジプト成敗まで約100年に渡る内乱に向かった。
戦争で大勝利し、覇権を確立し、領土を拡大し、穀倉地帯を手に入れて、安価な小麦が国内で調達し放題という経済効果プラスばっかりでも、雇用をむしばむと内臓疾患になるんです。
「経済効果」ってのは、大きな決定の中心に安易に使ったらアホで、筋肉鍛えて筋力を伸ばしながら、一方でドーピングで内臓疾患を起こしてることを無視している。
筋力不足と内臓(ときには精神の)疾患の話を一緒くたにして、病気を引き起こすことに注意を払わない。
「経済効果」と「総額主義」は、おとぎ話というか神話なんです。
神話。
成長神話。
共和政ローマはまだ成長拡大期だから、長い内乱の末なんとか、おさまりをつけることができた。
軍は傭兵制に、殖民市に人が派遣されるなど。
しかし、日本では、あふれた人を動かす場所・産業がない。
総額で考えて、経済効果が表れたところが雇用をつくり人を吸収するなんてのは、成長期の神話なんです。
今は、「景気は上向き、雇用はさらに深刻に」って言うでしょ。
プラスの経済効果が従来のように雇用を生まない構造でしょう。
だから、マイナス部分のマイナスが同じぐらいの経済効果の金額でも大きくきついんです。
民主党さんは、「低成長期には国家の戦略を変えるべき」といいますが、「経済効果」って言葉でいろんな政策で押すことが「成長期の神話にすがっとる。」という話なんです。
もちろん、自民党さんはもっと「経済効果」信仰にすがってましたが。
「経済効果」において、プラスってのはたいがい筋肉というか外側の話で、マイナスの部分こそときに内臓の手術になる。
やらないといけないにしても、識見をもって、入念であるべき。
料金ゲートとフェリーやバス業界の雇用が1万人失われても、「経済効果」という理解の浅い数字の「総額」で語られる。
経済効果のプラスって、あんまり雇用を生まないんです。
しかも経済効果のプラス自体が、省力化=少人化の意味だったりするし
一時的に何らかの事情で、売上が増えても低賃金の期間労働者が増えても、正社員は増えにくいでしょう。
雇用が失われた部分は長期的に国内市場を細らせ、社会不安を撒き散らし、貧困層という学力の低い層を大きくし現代産業で十分な戦力になりにくい層を拡大させる。
「経済効果」って言葉は、あくまで参考にする程度で、政策や事業の決定の中心になるほど意味のある数字ではないだろう。
「総額主義」なら、誰か大富豪が日本で年に1兆円使って、一方で庶民の年収500万円が20万人分カットされて=ほぼ無収入化しても、「経済効果」はトントンにならないか?
経済効果なんて、プラスでも国は壊滅するんです。
よくたみ家が書く話で、共和制ローマがポエニ戦争で勝って、地中海に覇権を確立し、穀倉地帯シチリアを支配したら、小麦が安くたくさん手に入るようになった。
すると、ローマの軍役を担った自作農階級の農業が崩壊し、都市に流入し、社会不安をもたらし、軍が弱体化し、周辺蛮族の侵入を抑えられなくなり、大土地所有層の土地解体に挑戦したグラックス兄弟が殺害されてからカエサルの政権掌握、オクタビアヌスのエジプト成敗まで約100年に渡る内乱に向かった。
戦争で大勝利し、覇権を確立し、領土を拡大し、穀倉地帯を手に入れて、安価な小麦が国内で調達し放題という経済効果プラスばっかりでも、雇用をむしばむと内臓疾患になるんです。
「経済効果」ってのは、大きな決定の中心に安易に使ったらアホで、筋肉鍛えて筋力を伸ばしながら、一方でドーピングで内臓疾患を起こしてることを無視している。
筋力不足と内臓(ときには精神の)疾患の話を一緒くたにして、病気を引き起こすことに注意を払わない。
「経済効果」と「総額主義」は、おとぎ話というか神話なんです。
神話。
成長神話。
共和政ローマはまだ成長拡大期だから、長い内乱の末なんとか、おさまりをつけることができた。
軍は傭兵制に、殖民市に人が派遣されるなど。
しかし、日本では、あふれた人を動かす場所・産業がない。
総額で考えて、経済効果が表れたところが雇用をつくり人を吸収するなんてのは、成長期の神話なんです。
今は、「景気は上向き、雇用はさらに深刻に」って言うでしょ。
プラスの経済効果が従来のように雇用を生まない構造でしょう。
だから、マイナス部分のマイナスが同じぐらいの経済効果の金額でも大きくきついんです。
民主党さんは、「低成長期には国家の戦略を変えるべき」といいますが、「経済効果」って言葉でいろんな政策で押すことが「成長期の神話にすがっとる。」という話なんです。
もちろん、自民党さんはもっと「経済効果」信仰にすがってましたが。
「経済効果」において、プラスってのはたいがい筋肉というか外側の話で、マイナスの部分こそときに内臓の手術になる。
やらないといけないにしても、識見をもって、入念であるべき。
Posted by たみ家 at 08:42│Comments(0)