なぜコシを好むのか?

2008年03月04日

何につけ、理由は一個じゃないんですが。

昨日、某うどん関係者の会で、「甘みとか旨味とか味覚と関係ないのに、なぜコシのあるうどんが好まれるのか?」という質問をされる方がいらっしゃいました。
社会的に地位のある方が多かったので、たみ家はあまり発言しませんでしたが。

コシとは何ぞやについて
ある方は、「やわらかいのに、伸び耐性があってなかなか切れない」というような表現をされてました。
某麺機メーカーは「表面がやわらかく、内部に硬さが残ってて、その差があると多くの人はそれを『コシ』と感じる」と表現されてました。

たみ家は、科学的にはともかく、作り手の気持ちとして、また営業上、前者4割、後者6割でどちらかというと後者寄りに考えたい。
当然、時間が経つと、表面と内部の水分の状態は均質になっていくので、コシがなくなると感じるはず。

しかし、つぶ貝とか芝エビのように、表面がぷりっとした感じでハリがあると、時間が経って内部の水分が均質になっても、コシではないんだろうけど、コシに似たものを感じることはあると思う。

さて、こんなことは味覚そのものとは関係がない。
じゃあ、なぜ、それを好むのかというと?

原始的に捕食することを考えると動物でも植物でも
新鮮なエサは、やわらかくても切れにくい。
とか、
膜にハリがある
とか
その生きているときの機能などにしたがって、部位ごとに硬さが違ったり、不均質なものだと思う。
それが時間が経過して腐敗するにしたがって、やわらかくなり、膜にはりがなくなり、全体の硬さが均質化していく。

つまり、うどんでも、原始時代からのエサにおいても同じような理屈があり
より新鮮で、腐敗が進行してないものを好む者が適者として生き残り続けてきて、その嗜好が残ってるんだと暫定的に考えている。

「好み」って、遺伝というと正確でないけど、子孫に生物学的な特性を通して受け継がれていくとは思う。
たとえば、ものすごく汗をかきやすい体質ってのは遺伝すると思う。
そうすると、水をすごくたくさん飲まないといけないから、冬でも熱いものを飲まないとか、水分の少ない食べ物があまり好きにならないとか、胃腸の強弱なんかでも、それが遺伝すると、食べものの好みにも代々受け継がれる偏りはあっても不思議ではないと思う。

やわらかくても切れにくいとか、表面や内部など部位ごとに固さが違うとか、ハリがあるとかいうのは、新鮮なエサの特性と共通するところが多いと思う。

もちろん、歯が悪いから、やわらかいのが好きとか、シュークリームもコシがあるのがいいのかとか、別の理由が勝っている場合や、説明今すぐ準備してないこともあるけど、
原則は、それを好むことが生存に有利だったからというのは、たぶんおおむね正解だと思う。


さて、町名だけで立てるのも気が引けるので、ついでに小出しか、まとめて書ける時間ができたら、独立投稿しようと思う。

桜町には由来する桜ネタはありません。
栗林上村が合併で、高松の町になるときに、きれいな名前をつけようとしただけで、「さくら銀行」のさくらと同じようなものだと資料にあった。
しかし、楠上の楠とか花の宮は、楠川と藤の木神社というモトがあるようです。
昭和町は、宮脇村を合併したときにできた西浜新町を分割してできた町で、昭和初期のことだから昭和町なんでしょう。
幸町に大学しかないのは、もとはけっこう人が住んでいましたが、いっぺん、空襲で焼けきって、住んでいる人がいなくなった後に、今の香川大学の前身などができ、その周囲に人が住んでいた場所は、扇町の一部になったからのようです。


 
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