構造とシステム 2

2008年10月26日

たみ家は、前向きで社交的な方だと、自他ともに強くではないかもしれないが、どちらかといえば認めるところだと思う。

批判精神はかなり強いと思うが、自分個人は、石を枕にして寝ようが、テレビがなかろうが、何でもガマンできるタイプだと思う。
大学時代の旅行の通算宿泊の200日のうち100日ぐらいは野宿で、無人駅のホームのベンチとかでホームセンターで売ってるような銀色のペラペラのマットと浮き輪みたいに空気入れる枕を使ってのものだった。

後ろ向きな気持ちはないと思うんだが、瞬間的に、これは失敗コースだとか、それじゃない、こうやった方が上手くいくはずだということが、正しいかどうかは検証がいるが、割とすぐに思いつく方だ。

それで、また、ある程度大きな関係を巻き込んだ物事が失敗するときの悲惨さや、その被害者に、割りに強く感情移入もするタイプだから、ときには戦うこともある。



さて、讃岐うどんでもお土産のインターネット販売がすばらしく収益が上がると聞くことがある。

しかし、それに足る商品がいる、管理するシステムがいる、システムの中で動く人とその組織がいる。

悪いことは一発で効果が出るけど

いいことは、いくつも掛け算の積が大きくならないと効果が出ない。

となると、
掛け算の式の連鎖の途中で何かゼロならトータルもゼロ、マイナスが入るような危険な要因が除けなければ巨大なマイナス、得意分野で人並みの5倍、10倍のものがあっても、途中の掛け算で、0.1とか0.2が入ったら輝くような得意分野があってもトータルでチャラという大雑把な考えもあながちウソでない。


批判精神というのは、ときにこの掛け算をものすごく大きくすることもある、しかし、その他の掛け算の式を上手に整えないと、ただの不満屋になりかねないというか、収益には結びつかない。

構造とシステムの中で、最大の不確定要素が、人だからかもしれない。

アイディアが豊富なことよりも

少々気まずい喧嘩をした相手にも、何かあったときに、「最近、元気でやってる。」とか自分から声をかけられること。
もう少し、細かいことでいうと、不仲の後なら反発や拒絶に会うこともあるが、そういうことをいちいち恐れないこと。
そういうような、人間関係をリードしながら上手くやるための人柄要素。

掛け算の中の最も大きい要素で、不確定なものが、収益システムと組織の中の人である以上、多くの場合、後者がより大事になる。

批判は、掛け算の式の各数字を大きくする力になる。
しかし、掛け算の式のいくつかの数字を小さくさせたり、式の連鎖を中断させる力にもなりうる。

巨大組織では、口をつぐんでないといけないというのは、上ににらまれんようにという処世のためだけでなく、式の連鎖が長く、不確定要素が見えにくいところだからというのもあるかもしれない。
行政のことを語るにはこの視点が有効。

そして、アイディア豊富な批判屋は多くが、巨大組織を去る。

しかし、その後は、その人次第で、何をするかも大事だが、どういう人であるかがより試されるのではないだろうか。

式を長期にわたって継続的に、連鎖させることができれば、たぶんアイディア豊富な人は上手くいくだろう。

これが、飲食の場合、家賃払って家族の応援も得られない身一つで始める人は、運、技能、体力、人柄、頭脳のうち、4つか5つ全部がいるってとこと関係ありそう。
高級割烹なら、より技能の水準が突出して求められるけど、セルフうどんだと突出した技能は、金額や商圏ゆえに影響しにくいので、ほぼ全部がいるということになる。

そんなん4つも5つも無理というなら、何か、現場で戦う前にアドバンテージをつくっておかないといけない。



 
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