公職にあるお調子者

2008年10月04日

橋下さんが
テレビで、光市の事件の弁護団へ懲戒請求を呼びかけた件で、地裁で負けた。

あれは、橋下さんが、あの発言で懲戒処分を受けるべきじゃないだろうか?

司法の独立の根本への挑戦や。

そもそも、訴訟の進行を弁護団がおかしくしてるなら、それを正すのは裁判所の役目だ。

司法が、国会や内閣から独立するなら、当然、第四の権力であるマスメディアからも独立しなければならないし、個々の刑事裁判の結果は世論からも独立しなければならない。

被告人はもともと、強大な国家権力である警察と検察を向こうに回している。
世論がどうであろうと、圧倒的に被告人を罰してやろうという力が働いている。

国家権力から糾弾される側を守る唯一の存在が弁護士であることは、あの人がよくわかってないといけない。
世論を敵に回すことになっても、弁護につかないといけない弁護士の立場をあの発言は危うくさせている。

わたしは、橋下さんは、弁護士会から除名されても文句はいえんと思う。
弁護士業と司法の独立を危険にさらす軽率な人。

テレビ受けするタレントとしての成績稼ぎか、個人的な感情に任せたストレス発散のために、センセーショナルなことを言ってるのではないかと、たみ家は、初めから疑い続けてはいた。

N、Aなどいろいろだけど、人々の暮らしや場合によっては差し迫った問題から命を守るような公職またはそれに準ずる立場にある人が、お調子者で、軽率さを見せる件が目立つなあ。



この記事へのコメント
法律は元来弱者を助けるためにあるものだと思うのですが
現実はとても弱者を助ける術とは成りえていない。

裁判所は法から逸脱することはいかなる場合においても出来ないから
逆に言えば法にさえ触れなければ何をしても構わない。

不法な行為はいかんが不当な行為は許される。
許されると言うよりは止める術がない。

犯した罪に対して不当な刑罰を与えられないための弁護なら
橋本氏も世論も反対はせんと思う。

光市の弁護団もオウムの弁護団もやたらと矢面に立たされるが
聞こえてくる範囲ではとても理解できる
弁護の内容だとは思えん。

聞こえてくる内容が間違ったり偏ったりしてるなら
改めるべきはマスコミの方です。
弁護団は橋本氏よりもマスコミの方をこそ責めるべき。
自分たちに正当性があるというなら
橋本氏一個人に文句を言うのではなく
自らの正当性を伝える努力をすればいい。

弁護士の本来の仕事とは違うかも知れんけど
国民的注目を浴びる事件を受け持つからには
そのリスクも覚悟せんといかんとも思います。
Posted by PSY at 2008年10月04日 18:29
PSYさん
こんにちは。
橋下さんのやったことは単なる同業者への営業妨害でしょう。
何を名目にしようと、同業者の弁護活動の妨害をテレビで呼びかけたというのが、客観的な行為の説明だと思います。

うどん屋が、他のうどん屋の不買行動の呼びかけをするといのと似てて、仮に義憤に駆られたとしても抑制すべきことだと思います。

また、何者かを懲らしめたいと思っても、不特定多数の利益や司法制度という社会インフラを損なうような、手段をとってはいけないと思います。

香川の誰かを懲らしめたいと思って、某ダムに毒を流せば、目的は達するかもしれませんが、自分にも不特定多数にも害が及びます。
橋下さんだけでなく、誰かをやっつけるために、自分の住んでるとこの上流のダムに毒を流すようなことを考える人はけっこういます。

橋下さんの行為には、国民の人権を縮小させるベクトルがあると思うので、一国民である自分にとっても、迷惑なことをされたと感じています。
テレビ世論が量刑を重くするような負の遺産を後世に残してはいかんというのは、強く思います。
Posted by たみ家たみ家 at 2008年10月05日 12:47
 
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