東京の花売娘

2012年04月12日

言わずもがなですが

昭和21年戦後最初の春、焼野原の東京でそれしか食う手段もなく、極道をバックに売春のために立っていた情景をよくもあれだけのどやかに美しく歌いあげたものですねえ。

どこか淋しい愁いをふくむ
瞳いじらし
とか
ジャズホールの灯かげでアメリカ兵のジャンパーを追う甘い風
とか
売春を示唆する歌詞で一貫していながら、のどかでかつ悲しげで、少女は幼く愛らしく華やかで、街は活気に満ち、季節や自然は美しく、辛くても希望に満ち、未来は明るい。
これほど矛盾を美しく統合した歌を他にわたしは知らない。
「夢を見るよに~花かご抱いて~」
なんかには、復興の東京に、今は辛くても、わたしも社会も良くなっていくという希望やエネルギーを感じます。

あらためて、すごい歌だと思う。

青い芽をふく~柳の辻に~
花を召しませ~召しませ花を~

中略

ああ東京の
花売娘~

3・4・4・3
3・4・4・3
ときて
起承転結の転で
あのえくぼ2・3で軽く膝曲げて
ああ東京の2・5でエネルギー弾いて
結の
花売娘4・3で着地をキメて締める

短歌で遊んでるうちに、この歌詞が気になってしょうがなかった。
アイネクライネナハトムジークもほんとは違うけど
小学生的には、3・4・4・3
だったから意味もわからずやけに長いのに名前を覚えやすいのかなあと思った。

さて
わたしがなぜこの話題を持ってきたか。
音韻のマーケティングに与える影響や
我が国の人権史ネタを語るための布石としてです。


この記事へのコメント
暁テルこの「東京シューシャインボーイ」をBGMにコメント書いてます。たぶん戦災孤児であろう「シューシャインボーイ」は「雨の降る日も風の日も」来てくれる「あのお嬢さん」を待ちながら、けなげに働きます。「あのお嬢さん」が誰をさすのかは、想像に難くありませんよね。朝鮮戦争下の米軍野戦病院を舞台にしたロバート・アルトマンの『M*A**S*H』では、この歌をはじめ、当時の日本、アメリカの流行歌が効果的に使われています。日本と中国との文化錯誤もありますが、『時代』をわかるためには必見でしょうね。『東京シューシャインボーイ』についてはYoutubuでご覧ください^^
Posted by ほほいのほい at 2012年04月13日 18:24
ほほいのほい様
歌詞は見ました。
ボーイは大した売りもんがなかったんですねえ。
花売娘とシューシャインボーイの恋愛ドラマとかないんでしょうか?
暁テル子さんって早く亡くなったんですねえ。
Posted by たみ家たみ家 at 2012年04月14日 18:45
『梅ちゃん先生』ですがな
Posted by ほほいのほい at 2012年04月15日 05:36
ほほいのほい様
えーっ!?
テレビを見ないので「梅ちゃん先生」をヤフーニュースの見出しでしか知りません。
好評だそうですが。
まだ、なんのことかわかってません。
Posted by たみ家たみ家 at 2012年04月15日 07:39
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