使い捨てハンカチと割箸

2008年06月07日

以前、ティッシュペーパー1枚と割箸1膳の使う木材の量は同じぐらいと聞いたことを引用しました。

はて、ほんとうにそうか?
と考えてみました。

うちの店だって、使われる割箸の膳数よりもティシュペーパーの枚数の方が消費数量多いですから。

マイ箸運動されてる方は、ティッシュペーパーの利用の削減にも神経を使っているのでしょうか?

製紙会社に聞いたり、調べものしなくても、おおむね正解にたどりつく方法はないかと思って考えたら、やっぱり、割箸の消費木材は、ティッシュペーパー1枚と同じぐらいだと思えました。

ティシュペーパー1枚っていう日常感覚は、2枚で1組になってる1組のこととさせて下さい。
すると、ネピアの未開封の1箱が240gぐらいで、空箱が40g程度なので、200組入ってるので、1組1gぐらいなわけです。

割箸が1膳が4gぐらいです。

すると、あれだけ柔らかい厳選された繊維は、乾燥木材の重量の半分も取り出せると思えないでしょう。
すると、木材4gから、2gとてもティシュペーパーは作れないことになり、ほぼ、割箸1膳は、ティッシュペーパー1枚と同等かそれ以下の量の木材しか消費してないだろうってことは、聞かなくても、考えるだけでほぼ完結します。

その考えでいくと、同じ約4gのA4コピー用紙は1枚で割箸よりもはるかに森林破壊してるわけです。
そうすると、ネットで見れる記事はネットで見ろ、新聞なんか、複数とるなとか、おおよそ文明文化を無視した話になります。

マイ箸運動をやってる方は、ティッシュペーパーを年間200枚使ったら、日本人の平均利用量の割箸分よりも森林破壊したことになるので、キンバリー・クラーク社が1924年にはじめて、使い捨てハンカチとして、売り出したティッシュペーパーを使わずに、ハンカチを何度も洗って鼻をかまないといけないわけです。

使い捨てのティッシュペーパーを使わずにハンカチを何度も洗う行為と、使い捨ての割箸を使わずにマイ箸を洗う行為は、構造的に完全相似ではないでしょうか?
衛生的な問題も、洗うと手間がかかったり、水を汚す問題もそっくりです。
もし、ティッシュペーパーがもったいなくなくて、割箸がもったいないってのであれば、考え方に問題があると思う。

中国産割箸は、シラカバやハクヨウが多いけど、ティッシュの並の分は、北米の針葉樹、ええ分は柔らかさを出すためユーカリのパルプを使うのかな。

たみ家が間伐材割箸を使おうというのは、割箸に使われた木材の消費を抑えるためでなく、国内の林業の振興のためです。

ティッシュペーパーの消費量は、日本は東京オリンピックの頃(正確には1963年か、何かオリンピックに合わせて日本も西洋化しないとっていう匂いがしますね。)にはじめて上陸したそうですが、人口が3億人強のアメリカの3倍も消費があるので、1人当たりだと、アメリカ人の約8倍も使ってることになります。

そんなら、割箸のことを言うよりも、銀行や消費者金融その他の無料景品にティッシュペーパーを入れたり配布するのをやめさせる方が何十倍も森林破壊を遅らせる効果があるのでは?

日本人は、人口は世界の約50分の1ですが、紙の消費は約12分の1なので、世界平均の4倍紙を使ってるそうです。

ただ、もったいないとか環境に悪いからといって、新聞読むのをやめたり、紙の消費を減らして、車乗るのやめて、落とすときに水を汚すから化粧はやめましょうとか、そんなことに一生懸命にわざわざ行動を起こして時間を使って、生産性の低い、活力のない、前向きな結果が先にないことで皆が皆の行動を批判しあう、不幸せな国にならんのだろうかと気になります。

使うべきを使って、効率よく無駄を省いて、それでも良くないなら、意味のある代替手段を考えるというアプローチでいいんでないでしょうか?



 
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