物々交換社会はケンカだらけ

2010年05月28日

あなたの牛肉1kgをわたしの米どれだけと交換しましょうか?

今日は、とうもろこし持って来ましたが、あなたの昆布どれだけと交換しましょうか?

物々交換だと

相手が見つからないし
腐るし
それぞれ、自分の持ち物を高く評価するし(今回の牛は値上がりした飼料で育てたと言っても相手は育てた人ほどは評価しない。)
実際に、交換レートが定まらないことが多くなるでしょう。

片方が数量が違うだけで常に均質な貨幣なら、両方わかりにい物々交換よりはレートが定まりやすいし、貨幣なら腐らずに持っておけるからそれとなら交換しようという人が増える。

物々交換だと相手が見つからないと腐ると困るのに、相手は渋いし、困ってる足元を見たりする。

ケンカが絶えなかったり

希少性や流動性の高い物を持ってる人がそうでない人を支配していくでしょう。
(ゴールドや銀や日本なら米などがそれに該当した。そして、ゴールドや銀が貨幣になっていき、もっと流動性を高めるために紙幣や電子マネーなどになった。)

物々交換社会は

平和で平等でしょうか?

もっと、ケンカが絶えない不平等な社会になりそうだね。

日が経てば腐りそうな生肉持ってる人とか食べられない物を持ってる人が餓えてるときなど「この野郎足元見やがって!」とか言って刺し殺したりするってのが、今よりも頻発するでしょうね。

物々交換だと原始人に毛が生えた程度の生活しかできないでしょう。

このレベルの生産活動しかできないと

病気を専門で治す医者なんか生まれません。
相手が見つかりにくいから、こわくて劣化がはやいものはつくれません。
商品の多様性は著しく下がりますし、人が新しい挑戦できない。

物つくる人があり余るほどつくっても、腐らずかつ後で色んなものに変えられる価値に変えておけるから、物つくらない専門家がたくさん社会にいられるわけです。

だから、貨幣がないと学問も芸術も何も発達しない。

病気も治らない。

やっぱり平均寿命は40歳台ぐらいかなあ。
よくて50歳に乗る?

信長が「人生50年」と言ったと聞きますが、その頃でも貨幣はそれなりに流通してた。

まあ、米が中心的価値を持つ武士が支配する不平等社会でもありますが、物々交換だとケンカが絶えないので、誰かが強権的に支配して米など腐りにくいもので中心的価値を定めないと、市民だけでは自立的にやってけないでしょうね。

現代社会では、最も平均寿命が短い国はシエラレオネで34歳ぐらいだ。
アフリカのサハラ以南はほとんどどこも40歳台。
そこは内戦や感染症の流行が多かったような気がしますが。

物々交換社会だと医師の感染症に対する医療行為は米や肉どれだけと交換したらいいんでしょうねえ。
まあまともな医者はほとんど生まれないでしょうが。



 
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