開業資金の出所は?
2009年11月06日
たみ家は、無謀なうどん屋の開業を思いとどまらせるか、それでもやりたいならきちんと準備してもらいたいという気持ちをメインの一つとして当ブログを書いてます。
新しく香川で始めるうどん屋は、優れた条件と優れた人物が揃わないと普通は長く続けられない。
普通の人が普通の条件では、どんなに細々とやっと食べる程度でも続けることはできない。
もし、居抜きで釜も厨房機器も麺機類もほとんどすべて残っていて、それを使うとしても
700万円ぐらいうちの規模の店舗でいるでしょう。
床の張替えや、塗装、カンバン、イス・テーブル、エアコン、鍋・寸胴・食器類など、20万以上の出費は無数にあります。
開業準備期に無給の時期の生活費や講習費用
開業後しばらく生活費が上がらない時期の生活費の不足
店舗の敷金6ヶ月分、仲介費用
店をするための自宅の引越し
これだけで700万円はいきますね。
(35歳でも300万円の退職金さえ出ない会社が、地元ではほとんどでしょう。)
これに、業務用冷蔵庫や釜や麺機類を買ったりリースした人は、居抜きでも1500万円ぐらいは覚悟しないといけませんね。
これで一から店舗つくった人なら、2000万円以内の開業資金で始められることはまずないでしょう。
10年で開業資金を回収するなら、700万円でも毎年、70万円以上、貯蓄ができてないとダメなわけです。
700万を全額自己資金でやるならともかく、300万仮に借入れがあると、5年返済なら毎月政府系金融機関でも6万円弱ぐらいの返済があるでしょう。
1500万円借りたら、5年返済なら毎月28万円、7年返済なら20万円ぐらい返済することになるでしょうねえ。
時代はどんどん外食産業に下り坂なのに、そこに入って、華々しい成績を上げるのは普通難しい。
必ず返済やリース期間の7年は続けないと何やってるかわからない状態で、毎月20万も返しながらやれるはずがない。
借りるか、自分で貯めたか、親族からもらうか、退職金が大きかったか、別資産・別収入を頼るか
またはそれらのミックスしかパターンないでしょう。
ここの意味が大きい。
20代前半とかで、若くして自力で500万以上も開業のために貯めたのなら、気持ちの強さも維持する力もあって、長期に行動を伴う地に足のついた準備をしていた可能性が高い。
親や親戚が近くにいて、手伝ってくれて、生活や資金の応援をしてくれるなら、条件はいい方だ。
退職金で2000万円以上出たのなら、まともなところでまともに勤め上げた人だろうし、子育ても終わっているかもしれないし、残りの人生も短い方だ。
自力で貯めて、不足を借入れして、一から店舗つくって、香川でうどん屋をやると、仮に若くして500万貯めた人でも、返済のハードルもものすごく高くなるから、思い切って良心的な価格でやるということが、リースと返済で月20万も超えれば難しいでしょうから、価格競争で負けて集客が厳しい。
毎月返済が10万でも20万でもあって、いや5万でもあったら、返済も家賃もないところといかに生活を切り詰めても、ぜいたくに興味なくすべてのことをお客様の喜びに代えたいと思っても、価格競争できると思いますか?
それでお客さんは多くの店を比較できるのに、集客がうまくいくと思いますか?
できるとしたら、別格の超人の部類でしょう。
周囲の店は、建物オーナーの老舗の有名店で借入れがなく、経験豊富な家族労働がずらりと並び、年金ももらっている。
競争して、普通の人が普通の条件で普通の努力でやったら、まず千万単位のおぜにさんをドブに捨てて、借金残して、失業することになります。
細々と食べていけたらいいというのはありません。
そういう店は、すぐに雪だるまのように負債が膨らむでしょう。
たみ家は、うどん屋を長く続けることは、今頃の司法試験に通るぐらいの難しさは十分にあると思いますよ。
店やるんだって、千万単位のおぜにさん投入して、毎日15時間ぐらい立つでしょ。
普通の人なら、そこまでおぜにさんかけて数年間、毎日15時間勉強したら、司法試験ぐらい通りますよ。
サラリーマンになるのに、先におぜにさん入れたりしないでしょ。
ただ、うどん屋はおぜにさんさえあれば続けられるので、大きな退職金や親の資産が多いなど、いい条件があれば、残りの人生の出費との勝負でやれることもあるでしょう。
司法試験みたいに受験者同士の1対1じゃなくて、親族や勤めていた会社の力など、もろもろ合わせた条件の問題ですから、借金無しで始める人もいるでしょうが、借金なしで事業を始められるって事自体がすぐれていい条件で、普通ではないことなんです。
開業資金の出所
自己資金はどれだけで、どこから?
やれる人とやれない人の条件は、こういうところからも見えてきます。
新しく香川で始めるうどん屋は、優れた条件と優れた人物が揃わないと普通は長く続けられない。
普通の人が普通の条件では、どんなに細々とやっと食べる程度でも続けることはできない。
もし、居抜きで釜も厨房機器も麺機類もほとんどすべて残っていて、それを使うとしても
700万円ぐらいうちの規模の店舗でいるでしょう。
床の張替えや、塗装、カンバン、イス・テーブル、エアコン、鍋・寸胴・食器類など、20万以上の出費は無数にあります。
開業準備期に無給の時期の生活費や講習費用
開業後しばらく生活費が上がらない時期の生活費の不足
店舗の敷金6ヶ月分、仲介費用
店をするための自宅の引越し
これだけで700万円はいきますね。
(35歳でも300万円の退職金さえ出ない会社が、地元ではほとんどでしょう。)
これに、業務用冷蔵庫や釜や麺機類を買ったりリースした人は、居抜きでも1500万円ぐらいは覚悟しないといけませんね。
これで一から店舗つくった人なら、2000万円以内の開業資金で始められることはまずないでしょう。
10年で開業資金を回収するなら、700万円でも毎年、70万円以上、貯蓄ができてないとダメなわけです。
700万を全額自己資金でやるならともかく、300万仮に借入れがあると、5年返済なら毎月政府系金融機関でも6万円弱ぐらいの返済があるでしょう。
1500万円借りたら、5年返済なら毎月28万円、7年返済なら20万円ぐらい返済することになるでしょうねえ。
時代はどんどん外食産業に下り坂なのに、そこに入って、華々しい成績を上げるのは普通難しい。
必ず返済やリース期間の7年は続けないと何やってるかわからない状態で、毎月20万も返しながらやれるはずがない。
借りるか、自分で貯めたか、親族からもらうか、退職金が大きかったか、別資産・別収入を頼るか
またはそれらのミックスしかパターンないでしょう。
ここの意味が大きい。
20代前半とかで、若くして自力で500万以上も開業のために貯めたのなら、気持ちの強さも維持する力もあって、長期に行動を伴う地に足のついた準備をしていた可能性が高い。
親や親戚が近くにいて、手伝ってくれて、生活や資金の応援をしてくれるなら、条件はいい方だ。
退職金で2000万円以上出たのなら、まともなところでまともに勤め上げた人だろうし、子育ても終わっているかもしれないし、残りの人生も短い方だ。
自力で貯めて、不足を借入れして、一から店舗つくって、香川でうどん屋をやると、仮に若くして500万貯めた人でも、返済のハードルもものすごく高くなるから、思い切って良心的な価格でやるということが、リースと返済で月20万も超えれば難しいでしょうから、価格競争で負けて集客が厳しい。
毎月返済が10万でも20万でもあって、いや5万でもあったら、返済も家賃もないところといかに生活を切り詰めても、ぜいたくに興味なくすべてのことをお客様の喜びに代えたいと思っても、価格競争できると思いますか?
それでお客さんは多くの店を比較できるのに、集客がうまくいくと思いますか?
できるとしたら、別格の超人の部類でしょう。
周囲の店は、建物オーナーの老舗の有名店で借入れがなく、経験豊富な家族労働がずらりと並び、年金ももらっている。
競争して、普通の人が普通の条件で普通の努力でやったら、まず千万単位のおぜにさんをドブに捨てて、借金残して、失業することになります。
細々と食べていけたらいいというのはありません。
そういう店は、すぐに雪だるまのように負債が膨らむでしょう。
たみ家は、うどん屋を長く続けることは、今頃の司法試験に通るぐらいの難しさは十分にあると思いますよ。
店やるんだって、千万単位のおぜにさん投入して、毎日15時間ぐらい立つでしょ。
普通の人なら、そこまでおぜにさんかけて数年間、毎日15時間勉強したら、司法試験ぐらい通りますよ。
サラリーマンになるのに、先におぜにさん入れたりしないでしょ。
ただ、うどん屋はおぜにさんさえあれば続けられるので、大きな退職金や親の資産が多いなど、いい条件があれば、残りの人生の出費との勝負でやれることもあるでしょう。
司法試験みたいに受験者同士の1対1じゃなくて、親族や勤めていた会社の力など、もろもろ合わせた条件の問題ですから、借金無しで始める人もいるでしょうが、借金なしで事業を始められるって事自体がすぐれていい条件で、普通ではないことなんです。
開業資金の出所
自己資金はどれだけで、どこから?
やれる人とやれない人の条件は、こういうところからも見えてきます。
Posted by たみ家 at 09:31│Comments(3)
この記事へのコメント
今、失業対策としてうどん職人の講座が流行っていますよね。
よく香川県の地元ニュースで見ます。
でもたみ家さんがおっしゃるとおり、かなり大変な道ですよ。
商売をするってことは、「職人+商売人」にならなきゃいけないから。
僕は35歳で退職した時、退職金は100万円ぐらいでした。
これじゃ、うどん屋さんはできませんね(笑)
だから、初期投資が少ない士業にしたとも言えます。
何をもって商売をするのか、しっかり考えないと・・・ね。
よく香川県の地元ニュースで見ます。
でもたみ家さんがおっしゃるとおり、かなり大変な道ですよ。
商売をするってことは、「職人+商売人」にならなきゃいけないから。
僕は35歳で退職した時、退職金は100万円ぐらいでした。
これじゃ、うどん屋さんはできませんね(笑)
だから、初期投資が少ない士業にしたとも言えます。
何をもって商売をするのか、しっかり考えないと・・・ね。
Posted by たまちゃん at 2009年11月06日 18:02
ためになるお話です。
これから開業(どのような職業でも)されようとされている方はもう一度冷静に客観的に現状&将来を見直した方がよいですね。
宝くじ1等前後賞が4回連続で当たったら、うどん屋さん始めようかな・・・。
もちろん、買うのは毎回連番10枚1組だけでね(笑)
あっ!、たみ家さんとの運命的な出来事として、小学校の時のあだ名がモアイだったなぁ~と。
↑誰が、顔デカイねん!(笑)
これから開業(どのような職業でも)されようとされている方はもう一度冷静に客観的に現状&将来を見直した方がよいですね。
宝くじ1等前後賞が4回連続で当たったら、うどん屋さん始めようかな・・・。
もちろん、買うのは毎回連番10枚1組だけでね(笑)
あっ!、たみ家さんとの運命的な出来事として、小学校の時のあだ名がモアイだったなぁ~と。
↑誰が、顔デカイねん!(笑)
Posted by Son at 2009年11月07日 00:04
たまちゃんさま
失業対策で、うどん職人ってのは、公務員の素人感覚だと思います。
また失業を増やすでしょうねえ。
家族まとまってやらないと不利ってのは、コンビニの経営者募集でもあると思います。
やれる条件の人とそうでない人の見極めを勧める側も考えてないといかんと思います。
たまちゃんのように、頭を知識を加工する工場にしてたら、初期投資は少なくてすむのかもしれませんねえ。
Sonさま
宝くじが当たったら、毎朝休みなしで早起きするような仕事やりたくなるかどうか微妙ですねえ。
銘菓「最愛(モアイ)」プロジェクトをどう進めようか悩み中です。
失業対策で、うどん職人ってのは、公務員の素人感覚だと思います。
また失業を増やすでしょうねえ。
家族まとまってやらないと不利ってのは、コンビニの経営者募集でもあると思います。
やれる条件の人とそうでない人の見極めを勧める側も考えてないといかんと思います。
たまちゃんのように、頭を知識を加工する工場にしてたら、初期投資は少なくてすむのかもしれませんねえ。
Sonさま
宝くじが当たったら、毎朝休みなしで早起きするような仕事やりたくなるかどうか微妙ですねえ。
銘菓「最愛(モアイ)」プロジェクトをどう進めようか悩み中です。
Posted by たみ家
at 2009年11月09日 04:46
