マイ箸の真の意義 1

2008年02月10日

マイ箸について、いろいろ書いてきました。

環境問題の解決には

①政治的   コンセンサスや法制化
②産業界   技術革新や市場の獲得
③消費者   嗜好や世論
④マスメディア  あるいは、ネット上のパーソナルに近いメディアのようなものも含めて
⑤行政
⑥学会

などのそれぞれ関連しながらの動向が重要で、断片的な個々人の動きが環境負荷を直接的に下げることはまず期待できないでしょう。

ところが、①~⑥の動向を左右するのが、ライフスタイルや、直接効果が仮にマイナスだったとしても、戦端を切り開く個々人の行動だったりすると思います。
①~⑥の中では、④までが重要で、学会の代わりは、産業界の研究でもある程度できるし、政治、メディア、産業界が動けば、行政は必ず引きずられるでしょう。

マイ箸の意義はそのような文脈から語られて意味を持つと思います。


マイ箸は、環境負荷を下げることはないと思いますし、森林保護効果も結果として上げられるとはちょっと思えません。
また、うちで開業以来延べ10万人のお客さんがいて、一度もマイ箸は見たことがありません。
私は当初、すばらしいと思いとても協力的に考えていましたが、運用や効果をよくよくじっくり自分の頭で考えて、関係者の意見もいろいろ聞いて質問を投げかけてみてやらないことにしました。

うちのお客さんは、比較的大企業の高収入層や経営者など世の中の情勢に関心の高い人が多く、マイ箸を知らない人はほとんどいないと思う。
それにもかかわらず、何年もいわれてきて、ゼロということは、

ユーザーインターフェイスが極端に悪い方法なんだと思う。

それか、直感的にか、考えてかはわからないけど、無関心なんじゃなくて、環境負荷軽減の効果がないと思ってる人が多いのではないでしょうか?

広い普及はありそうにないし、普及したとしても、どこにとってもさしては好ましい結果を生まないと思う。
こころざしは良くても、それ自体の軽減効果がさえない。
というよりまずマイナスになる。

わざわざ客商売をしているわたしが、なぜに、誰かと対立する可能性のある話題を得もしないのにするのか、こころざしを持って真剣に考えてきていたことを察してやってください。

割箸のリサイクルも数年前に、県から補助金も出たうえで、うどん屋でリサイクル活動をしてましたが、うちには説明に来てくれた人もいませんし、その後広がった形跡がありません。

じゃあ、失敗で意味がなかったのかというと

たみ家はそう考えてるわけではありません。
仮にマイナスであったり、失敗だったとしても、意味は大いにあると考えています。
だから、最初の「マイ箸は無意味?」のタイトルにも「?」をつけていました。


 
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