農民の反乱(仮) 著 民家鉄男(仮)

2009年04月17日

まったく出版の予定はないし、つい魔が差した状態かもしれませんが

半裸の農民。
じゃなくて
世界の農民の反乱の歴史について本を書いてみたくなった。

風景ウンチク本も書こうと思ったけど、取材がたいへんだし、現在も動いてるものだけど、農民の反乱については、何とか一揆の評価が今からそう変わるわけじゃない。

いや、変わってもいいんです。
大河ドラマが史実をかなり曲げているように、あそこまでは曲げないし、自分がわかる限りは曲げないつもりだけど、農民の反乱について、世の中の人に興味を持ってほしいと思うようになった。


農民の反乱のリーダーって、権力者の戦いと違って野心や私欲の結果じゃないんです。

「年貢や地租を下げてほしい。」

それが通っても、たいていは藩や幕府や王権を倒そうなんてもんでもないし、たいていはリーダーは処刑されることがわかっている。

歴史も歴史の教科書もたいていは権力者の側から書かれているし、学校の歴史教育自体が権力の業。

たみ家は、農民の一揆なんかには、まったく興味を持てなかった。
たみ家は、県立高校受験の社会科はたぶん満点だったと記憶している。
あんまり覚えてないけど、それでもエンクロージャーとか、幕府の改革とか、鎌倉時代の新興仏教とか全然意味わかってなかった。
農民がからむとこは地味なんだよなあ。

戦争や大仏や大きな城ができたのは、子どもでもわかる。

でも、そんなことよりも、農民の歴史こそが、今、私達が暮らしを考えるための歴史だったんだと思う。

そして、農民の一揆のリーダーなんか、生い立ちも権力者のものと違って知れてないし、地味に扱われていることが多い。

しかし、命を失うことがわかっていても、権力者の武力に向かっていって訴えるほどのことって何かあったはずなんだよなあ。

たいてい凶作はあったんだろう。
なのに、税は下がらなかったんだろう。
また、領主以外にも、徴税の代官みたいなのがピンハネしてたりした体制に不満があったりもしたこともあるかも。

凶作ってことは、気候が不順で、冷害か、水害か、干ばつか何かあったんだろう。
栄養状態も悪く、下水道などの衛生設備もなく、伝染病の流行などの影響もあるかもしれない。

そして、それは、農法や農業土木や品種改良や医療の進歩などの必要性に結びつき、何らかの研究や技術によって克服されていることもあるだろう。

そして、農民のリーダーは処刑したけど、またの不満の爆発を避けるために、領主も何らかの施策をほどこしたことも多いだろう。

農民の不満が爆発するまでには、度重なる戦争による政府の財政逼迫や、王族の浪費などの要因があり、栄えた文化は華やかだが、農民の暮らしを踏みつけながらのことだったこともあるかもしれない。

また、財政逼迫だから、政府側も収入を落とせないので、厳しく徴税。

そんな中、食うもんもなく、中には餓死する身内がたくさん出てきたら、そりゃあ鍬や鋤を手に行進するのもわかります。


①当時の庶民の代表たる農民の暮らしや農業が変わることについて、税や技術革新など多くの勉強すべきポイントがからむこと。
②権力者の側から書かれた歴史の中で地味な扱いの名も無き犠牲に、ちょっと光を当ててやりたいと思ったこと。

この2点は、動機として大きい。

当時の飢饉の話とか、見てたら、今でいうと、毎日のように、クラスの友達が1人ずつ餓死したり、クラスの半分ぐらいが、その土地で食べれなくなって死んだか離散したみたいなレベルの記述がけっこうある。
100万人餓死して、100万人が土地を離れたとか。

そんな、中で、立ち上がった人の物語の中から

歴史のみならず科学や数学の勉強の意味を感じてもらったり、人々の国際・国内政治への興味や志を刺激し、熱いヤツらを増やしたいってのはあるなあ。

著者、民家鉄男(仮)がおもしろいスタイルで書けるかはわからないけど、おもしろい内容は書けると思っている。
また、現在の動きをアップデートし続けないといけない話ではないので、書く間がなくても、いつかは書き切れそうだ。

ちょっと魔が差した状態かもしれませんが

世界中の歴史的な農民の反乱については、書く意味があると思うなあ。
かつて、そういうのが出たかどうか知らないけど、蟹工船が流行る時勢だし、資本主義の行き詰まりが言われる時代だけに、庶民からの歴史、そして、そこに至った過程やそういう苦難を克服したり、そこから派生した様々な人類の所業の成果について、読みたい人はたくさんいると思う。
篤姫みたいな誰も聞いたことのないような人のドラマがヒットするんだし、じゅうぶん売れるテーマだとは思う。

農民の苦しみの後、世界中の諸領主はどんな対応したんだろうとか、そういう民の苦しみから、既存の宗教で救われない民のために、宗教はどのように変遷したのか、そういうところにも光を当てたい。



 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
農民の反乱(仮) 著 民家鉄男(仮)
    コメント(0)