工学部に行きたいなあ

2008年04月27日

アメリカの事情を聞くと、ほんとに就職してからも大学に行ってる社会人が多いような気がする。
40歳や50歳の大学生って珍しくないし、行ってる人の方が多数派とまでは言わないけど、特別な人って感じじゃなかったと思う。

日本では、
①「副業する暇があったら、本業に集中しなさい。」とか
②「大学に行く暇があるなら、仕事をがんばったらいいのに。」とか
③医者が法学部や経済学部に行くと「医者なのにどうして?」
みたいな反応をする人が多い。
これはこれで一理だけど、端からこういう考えに流れるのはほんとに危ないことだと思う。

仕事とか社会貢献って、点じゃないでしょ。

関係性でしょ。

たまねぎを勉強するのに、たまねぎの原子や分子を研究する人もいるかもしれないけど
ほとんどの場合、たまねぎをどんな料理に使ったら美味しいかとか、たまねぎは健康にいいかとか、何と組み合わせると美味しいかとか、たまねぎの外との関係性のことでしょう。

日本が、先進国の仲間入りできたのは①~③のような感覚が役立ったのかもしれないが、今の苦境にあるのも①~③が犯人っぽいと思う。

国境に守られながら、モノづくりに励む国家は、点を見てたらいい部分があったが、今は、関係性を見なければいけない時代になってると思う。

構造主義ってよくいいますよね。

何をやっても跳ね返ってくる、環境問題も、点だけを見ることを許さない社会への変化と密接だし。


たみ家は、飲食業界の立ち仕事の長さ、1日に、仕事以外をあわせたら、自営なら14、15時間ぐらい立ってたりする勤務実態への問題意識は大いにあります。

うどん屋は、よく11:00ぐらいに開けて15:00ぐらいに閉めるけど、楽したいんじゃなくて、雇い人に任せずに、一家族でやるなら、もうそれで普通の人ならいっぱいいっぱいになると思う。
店を4時間開けるのでも、ざっと立ちの週6の10時間労働だから、それだけで、圧倒的にサラリーマンよりも身体は疲れるだろうし、冷熱や寒暖の差も多いし、姿勢に無理も多い。

血行が悪くなるのと、背骨など骨格系への負担が大きい。

それに、買い物や洗濯や帳簿つけたり、雑務が加わるので、これ以上やったら、普通に家族との時間を過ごして長期に安定した暮らしの最低限は守れないだろう。
自宅がお店の人は、まあ、過ごす時間自体は長くなるかもしれないけど。


みなさん。
「自分の選んだ道だ。」
「がまんできる。」
「他の飲食業でもそれぐらいみんなやってる。」
といって、しょうがないと受け入れる。

そうすると、あまり売上が伸びないので、長時間開けてがんばるけど、人を雇って休めないようなお店の人は、軒並み、早かれ遅かれ、50代に入って、心筋梗塞や脳梗塞、ヘルニアなどなどで、危険コースに入っていく。

ここのブログに参加してるお店は、(うち以外は?)繁盛店が多いし、こういうところに情報を発信する意志があるぐらいだから工夫もするとこだと思うから、当てはまらないかもしれませんが、過酷な生活をしている人が多い。

まあ、飲食店は、いちおう主だし、お客さんに喜ばれたりで、やりがいもあるから、そんな暗い気持ちでやってる人が多いわけではなく、ヘルニアでコルセットしてても、心筋梗塞でいつまた入院するかわからん人でも、幸せで誇りに満ちてたりすると思います。

しかし、そういう状況を楽にできる安価で使いやすい製品をつくって、広めることができたら、野球場で、人工芝を天然芝に変えるみたいに、選手寿命を延ばすかもしれないし、早くやめなくて済むので、地場の食品卸さんとかの取引先が減らずにすむかもしれない。

また、小さいお店が減ると、そこに定期購読の週刊誌とかを持って行ってる小さい本屋さんとかもお客が減らずにすむかもしれないし、アーケードの電灯代を負担するお店の分母が減らなくてもすむし、祭りへの寄付や道を掃除する人も減らないかも。
など、地域ということを考えたら、細々といろいろ、自営飲食店の選手寿命を延ばしたい意味はある。

そういう問題意識を人に頼ったり、既存の企業の製品で対応するだけでなく、自分でダイレクトに作れるようになって、自分の組織で内製化できるようになりたいなあと思う。

社会貢献という意味でいうと、自分が2店目をどっかに出すよりは、自分が感じた問題意識から、何百店の選手寿命を延ばすことができた方が貢献は大きいような気がする。

内製化しなくても、誰か他の企業と連携すればいいんでしょうが、工学部でも行くと、信頼できる企業と関係が持てるかもしれないし、いい製品かどうかを見抜く目ができるかもしれない。

問題意識を形にして貢献しようとするときに、協力を求めて、いちいち、どこの誰がいいのか、探しまくるのがだるいんですわ。
そこで、工学部に行ってみたいとか思うんですが、たみ家は工学部のことって全然知らないし、年数も授業時間も費用も何にも知らないなあ。

まあ、週6で十数時間店にいるから、言ってみただけで、行ってみることはないと思うけど。



この記事へのコメント
たみ家様、さぬきう~ドン!の歌の担当の山本です。
コメントありがとうございました。
間違えて、私のブログのコメントにご返信を書いてしまいました。
よろしければ、見てください。
どうか、ご縁がありますように
         
                         担当  山本  
Posted by さぬきう~ドン!さぬきう~ドン! at 2008年04月28日 11:04
よくお客さんや友人に「稼動3時間でメシくって行ける、ええ商売やな!」と冷やかされます。
最初の方はきちんと説明していましたが今ではあいまいに答える事が多くなりました。
隣の芝生は青く見えるでしょう・・。

今年度の目標の一つに稼動時間短縮があります、お店に長くいますと明かりを灯す為に電気が必要になります。
そしてたいていの場合疲れていますのでついついエアコンを稼動させてしまう事があります。
疲れているを理由に食事以外にも手がでてしまいます、
電気、ガスなどが値上げされますし長時間労働は体にムチを打っているだけだと思います(実際しんどいです^^;)
この悪循環を短縮したいのです。

知り合いのお店が6-16時(営業10-15)のパターンですので当店改善の余地はかなりありそうです。
Posted by ゴリマルゴリマル at 2008年04月30日 00:28
ゴリマルさん
うちは、途中からお客はあまり来ないのですが、17:30過ぎまで引っ張ってます。
最後の方は、お客さんが皆無に近かったので、楽だったのですが、最近、そこらにもポツポツと来店される方がでてきて、急に疲れるようになりました。

ゴリマルさんとこほど、メニューも多くないので、朝はそんなに早くなくてもいいのですが。

確かに、店に長くいるほど、メタボに近づくというのは、経験からも同感です。

何か、厨房で使う、健康にいい道具や仕掛けを調べたり、考えたら、ここに書いていきたいと思いますが、しばらくはすごく下らないアイディアの連発になると思います。
Posted by たみ家たみ家 at 2008年04月30日 21:38
 
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    コメント(3)